ゆるふわSEの日常♪

IT業界でゆるふわSEになりたい人あーつまれ(*´▽`*)♪

【小説】「なれる!SE (3) 失敗しない?提案活動 ※電撃文庫」を読んでみたんだ♪~営業やプリセールスさん必見!!!チーム一丸となった提案で案件受注をもぎとっちゃおう(*´▽`*)✨~

おはこんばんちは!ゆるふわSEの「ゆるちょここ」です(*´ω`*)♪

 

以前、IT系の読み物が読みたくなってふらっと「なれる!SE 2週間でわかる?SE入門」という小説(ラノベ)を読んでみて、

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それがあまりに面白かったので、いつの間にか気が付けば続編の2作目を読み終わり、

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きちんと2作目も面白すぎたので、気が付けばいつの間にか3作目も読み終わっちゃいましたぁ✨(てへぺろ) 

で、今回も多分に漏れず今までとは全然テーマが違い、IT業界のお仕事ジャンルでいうところの営業活動の一つである「提案業務」がメインテーマとして描かれており、大企業からのRFP(提案依頼書)に対する提案を競合ひしめく中、少数精鋭の主人公(ド素人)達が試行錯誤しながら案件獲得を目指し提案を頑張っていくという熱い内容で、前作、前前作よりもさらに面白度がアップしておりましたので、備忘もかねてちょっぴりだけご紹介したいと思いまーす(●´ω`●)✨

↓今回も読み終わった後にレビュー見てみましたが、相変わらずの高評価すぎてビビりましたwww


 

 

概要♪

※Amazonさんより♪

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とある企業から出入り禁止処分となったスルガシステム社長・六本松。

しかし、その企業は大規模案件の発注を控えており、諦めきれない六本松がそのコンペに参加するべく自らの代打として白羽の矢を立てたのは、あろうことか新卒の桜坂工兵だった!

右も左もわからないまま、立華や梢の力を借りて提案書の作成をはじめる工兵だったが…。

立ちはだかるのは先方の公明正大を絵に描いたような潔癖キャリアウーマンに業界大手の競合企業たち。

はたして小規模会社の新入社員・工兵に勝算はあるのか―。

 

ゆるふわSE的面白ポイント♪

・社長が主人公に対して話した下記の言葉が「確かになぁ・・・(´・ω・`)」と思って沁みたw

これが分かってるエンジニアって少ないんですよねぇ。。。

これが分かってる管理職も少な・・・(なんでもありませんw)

社長:「現場は大変だ。無理な納期に無茶な仕様、頭ごなしに締切を押し付けられて腹立たしいのも分かる。だがな、桜木町君も上を目指していくのであればそこでちょっと立ち止まり考えてほしい。理不尽と思ってしまうのは、我々が技術の側面からのみモノを見ているからでないかとな」

「経営視点でしかモノを見れんのはバカのやることだ。かといって技術のみ重視していてもビジネスはなりたたん。両者を均等に見れて初めてバランスの良い結論が出せる。」

 

・社長の無茶ぶりで提案を任された主人公に放った立華ちゃんの言葉も割と「あるある」なので切なくなった・・・w(´・ω・`)

世の中「負け戦」とわかっていながら、戦わざる(提案せざる)を得ないこともあったりするんですよねぇ・・・(涙)

本作の提案依頼元企業(業平)の場合は、まだ勝ち目はあるかも(中小企業の方が人件費が安いので作業費等の価格面では大企業よりは有利な傾向がある)しれませんが、実は既に採用される企業はほぼ決まっていて形式上の当て馬のような形でRFPを募ったりする企業もあったりして、この場合負け率ほぼ100%なのに「依頼が来たから提案しないと(汗)」みたいなことになったりするので、切ない気持ちで提案資料を作るはめになったりします・・・(´・ω・`)

立華ちゃん:「まぁそんな心配しなくてもいいわよ。どうせ取れないんだし。適当にやれば」

主人公:「取れないんですか?」

立華ちゃん:「当たり前でしょ。これだけの大規模案件、大手のベンダー・キャリアがスクラム組んで提案してくるに決まってるわ。うちみたいな弱小がガチ勝負して取れる仕事じゃないわよ」

  

・RFPの作成業務や、RFPに対する提案資料作成業務は実際に経験あるが、RFP説明会には出席したことがなかったのでその雰囲気が味わえたのは勉強になった✨

 

・新キャラの顧客である橋本課長もデキビジ(できるビジネスウーマン)っぽくていいキャラしてるw

 

・大企業だらけのRFP説明会の後、気持ちを切り替えてお昼ご飯を食べようとしてる立華ちゃんの放った言葉もまたすごくわかりすぎて良いw

提案活動ってRFPを読み込んでから、提案するまで結構な時間と労力がかかる割に受注してるわけじゃないから1円も売上が発生していない状態なんですよねぇ(´・ω・`)

なので負け戦だとわかってる場合等、受注への気持ちが消極的な場合は、時間をかけず適当に提案しちゃって、「ダメでしたぁ(てへぺろ✨)」っていうのは割とあるあるなんじゃないかなぁと思うんですよねぇw

で、提案にかかった時間はきっちり受注した時に回収しないといけないので、費用に乗っけたりするんですが、本作では見積うんぬんの方法論はほぼ出てこなかったので、そのあたりも今後記載があると個人的には嬉しいです☆彡

立華ちゃん:「割り切らないとやってられないわよ。だいいち業平(提案依頼元企業)からは私たち、まだ1円たりとももらってないんだから。客じゃない他人の言うことなんていちいち気にしてらんないわ」

 

・主人公が立華ちゃんのあしらい方を覚え、いー感じのコンビ感になってきてるのは面白いw

 

・立華ちゃんが過去提案の競合企業であるJT&Wに派遣で行ってたという驚愕の事実が明らかに!

 

・席を外す時に自席のパーティションの出口に糸を張ってるカモメさんが謎すぎるw

 

・RFPの要件を検証しながら提案書作ってるつもりが、まさかの成果物を作っちゃう立華ちゃんある意味凄すぎw

 

・立華ちゃんがプライド高いのに梢ちゃんにお願いしてるのすごい!

 

・カモメさんがまさかの京都の花札屋さんの法務部出身だった!

 

・立華ちゃんのエンジニア魂が熱くてすごい✨

立華ちゃん:「エンジニアが技術を外注するようになったらおしまいよ!JT&Wと同じ。トラブルが起きても、追加要件が来ても馬鹿のように「協力会社に確認します」と繰り返すだけ。冗談じゃない。ベンダーは私達よ、他の誰でもない!私達が作って私達が運用する。それ以外に技術屋の動きなんてありえない!」

 

・最後らへん、3人(立華ちゃん、梢ちゃん、主人公)の絆がむっちゃ深まってる感がすごくいい✨

 

・巻末の作者の言葉は結構真理な気がする☆彡

作者:「ある業界に就職してよいか判断する方法は一つ「その仕事、年中無休でやってても楽しめる?と自問自答してみること。」」 

 

感想♪

本書は主人公(桜坂工兵)が新卒入社後2週間のOJT中に数件の案件を経て、ネットワーク構築業務にちょっぴり詳しくなった(1巻)後、5月にひょんなことから梢ちゃんと知り合い、立華ちゃん(構築部隊)VS梢ちゃん(運用部隊)を仲直りさせつつ運用業務についてちょっぴり詳しくなった(2巻)後、雨がしとしと降る6月に社長から無茶ぶりで提案業務を振られ、初めての提案業務に不安と期待と抱きながらも試行錯誤しながら何とか頑張っていくお話。

私自身、以前にRFP作成業務や、それに対する提案資料の作成、実際の提案等を経験したことがあるので、その没入感たるや半端ありませんでしたw

「提案活動」という割とSEさんの業務ではスポットが当たりずらい(可視化されずらい)ところを面白可笑しくリアルかつためになる感じで物語として紡いでいるのは素直に作者さん凄いなぁと思いました(●´ω`●)✨

この作者のシリーズ、本作で3作目ですけどフィクションという小説の形式をとりながら実態はほぼほぼSEあるある(若干の強めの脚色や美少女設定はありますがw)なので現役SEさんはむちゃくちゃ楽しめるんじゃないかなぁと思います☆彡

今までは、1か月に1巻ずつ話が進んでるっぽいですが、主人公が入社3か月目にしてRFPを元に、提案書を作って、プレゼンまでしちゃうっていうのはスーパーエンジニアの素質を秘めてて是非一緒に働きたい感はありますw(●´ω`●)

実際にSEさんがメインで提案活動をするのは少ないかも(メインは大体営業がやったりします。)しれませんが、技術担当のプリセールスとして参画することは多々あるかと思いますので、営業の方は勿論、プリセールスさんにとってもとってもためになる内容でしたので(NDAのリスクの話とかためになった)、ご興味のある方はものは試しに読んでみてはいかがでしょーか(●´ω`●)✨

ラストはマジですごい展開なので最後まで見逃せませんよ!!!✨

 

※ちなみに私が以前RFP作成業務に携わった時に勉強した本が下記✨

RFP作成~提案書作成までのノウハウが体系的に網羅されておりとってもわかりやすかったです(*´▽`*)✨

 

でゎでゎ☆彡