おはこんばんちは!ゆるふわSEの「ゆるちょここ」です(*´ω`*)♪
以前、IT系の読み物が読みたくなってふらっと「なれる!SE 2週間でわかる?SE入門」という小説(ラノベ)を読んでみたわけですが、
これがあまりに面白かったので、いつの間にか気が付けば続編の2作目を手にし、これも一瞬で読み終わってしまいましたw
で、本作は前作とは全然テーマが違い、IT業界のお仕事ジャンルでいうところの「運用業務」がメインテーマとして描かれており、前作よりもさらに面白度がアップしておりましたので、備忘もかねてちょっぴりだけご紹介したいと思いまーす(●´ω`●)✨
↓今回も読み終わった後にレビュー見てみましたが、相変わらずの高評価すぎてビビりましたwww
やはり、実際の元SEが書いているだけあって「リアルさ」が私同様読者さんに受けてるんでしょーね✨
また、前回は「新入社員へのOJTとネットワークの構築業務」にスポットが当たっていましたが、それより今回の「運用業務」の方が従事しているSEさんの数がきっと多いのもそれなりにうける要素だったんじゃないかなぁと思います☆彡
概要♪
※Amazonさんより♪
システム開発会社に入社し怒涛の4月を乗り切った桜坂工兵。
彼が出会った同僚の姪乃浜梢は、小動物系でちょっと天然な気もあるかわいい女子だった。
しかし、システム運用担当の梢は、そのシステムを構築する工兵の見た目子供の鬼上司、室見立華と犬猿の仲で──。
とあるモバイルゲームインフラを舞台に、工兵を板挟みにしつつ構築と運用の熾烈な戦いの幕が上がる!
システムエンジニアの過酷な実態をコミカルに描くスラップスティック・ストーリー、第2弾!
ゆるふわSE的面白ポイント♪
・物語前半、飲み会の幹事のやり方を主人公が「カモメさん」に聞き懇切丁寧に教えられていたので、本書を読むとなんと「社会人としての幹事のやり方が学べる」のは新入社員やこれから社会人になる学生さんにとっては嬉しいメリット!!!
・立華ちゃん(主人公の上司)が超忙しそうなときでも、主人公の技術力が足りないため、全然助けてあげることができない状況の「なんとも切ない無力感を感じる様」はきっと誰もが通るエンジニアあるあるw
上司のお仕事が終わるのを待って応援することしかできない状況は、エンジニアにとって成長できるきっかけとなる無力感なはず!!!
・新キャラのOS部で運用を担当している「梢(こずえ)ちゃん」がこれまた可愛くていーキャラしてるw
・100ページ位(約1章)読んでも、ITの話が全く出てこずわろたw
※ちゃんとその後はSEしてますのでご安心をw
・今回の物語の案件は、主に「モバイルゲームのインフラ構築部隊(立華ちゃん)によるインフラ基盤構築~運用部隊(梢ちゃん)への引継ぎ、そしてリリース後の運用/保守とその障害対応等」でしたが、ゲームのインフラには私自身関わったことがないので、そのあたりの現場の雰囲気が味わえたのは普通に勉強になった✨
・梢ちゃんが語る運用の大変さが分かりすぎて、楽しい小説を読んでいるはずなのにどーも他人事とは思えないなんとも言えない切ない気持ちになったw
下記、「運用って大変そうですね(´・ω・`)」という主人公の言葉に対して溢れる梢ちゃんの思いを抜粋w
梢ちゃん:「そうです、大変なんですよ!24時間365日、いつ電話がかかってくるかも分からない。寝てる時も旅行に出ている時も、いつ携帯が鳴って呼び出されるか分からない。もし障害を見逃したら、対応が遅れればそれでお客さんのビジネスに損害を与えてしまうかもしれないんですよ。それがどれだけ強いプレッシャーか分かります?胃が痛いどころの騒ぎじゃないですよ。迷惑メールの着信で携帯が震えるでしょう?心臓がね、縮み上がるんですよ。ぎゅっと、見えない手でつかみあげられるように。・・・動悸がして息切れがして、吐き気さえ込みあげてくる状態で携帯を確認するんです。それで迷惑メールだって分かって、全身の力が抜けて布団をかぶりなおすんです。そんなのを毎日続けるんですよ、想像できますか!?(´・ω・`)」
・立華ちゃんが梢ちゃんに激おこでメール送ってるけど、ちゃんとしたビジネス文書になってるとこはすごくリアルっぽくておもろいw
※社会人は感情的(激おこ)になっても、ビジネス口調で丁寧に相手と戦うのですw
・開発と運用の「リスクに対する考え方が違う」っていうのは割と真理かもしれないなぁと思った(´・ω・`)
下記、藤崎さん(主人公の部署の管理職)が思う運用側のリスクに対する考え方を抜粋w
藤崎さん:「正常に稼働するのが当然。障害が起きたら最後、必死で復旧しても怒られる。もちろん復旧できなければ大問題。報告書どころの騒ぎじゃない。そんな彼らが好き好んでリスクをとると思う?全ての懸念点を潰し、石橋を叩いて叩いて叩きまくり、最悪のケースを全部考えつくした上で、初めて彼らは運用を引き受ける。そうしなければ彼らの業務自体が破綻してしまうからだ。」
・1巻の時もそーだったけど、主人公の理解力の速さが半端ない。この理解力だとスーパーエンジニアになれる素質を持ってるw
※てか、既にスーパー新人ですねw
・1巻の客先での本番作業同様、突然の障害対応を立華ちゃんと梢ちゃんで協力して始めるという熱い展開が後半に用意されてるのはついつい惹き込まれる✨
・まさかの梢ちゃんもスーパーエンジニア(トラブルシューター)だったw
(ネタバレですw)
・あとがきで作者の苦い思い出(トラウマポイント)の話がわかりすぎて困るw
※苦い思い出のお客さんの会社名とか、会社のある駅名とか見ると、当時の気持ちがよみがえるエンジニアあるあるは私だけじゃなかったんですね(´・ω・`)w
安心しましたw
感想♪
本書は主人公(桜坂工兵)が無事に2週間のOJT(1巻)を終え、1月位たったころ、社内で運用を担当しているOS部の梢ちゃんとひょんなことから知り合い、立華ちゃん(構築部隊)VS梢ちゃん(運用部隊)という対立構造を浮き彫りにしつつ、主人公が間に入り何とか仲良くすることを頑張ってみるという感じのストーリーでしたw
きっと、これほどまでに本書の評価が高いのはこの「開発」と「運用」の対立構造がおよそ読者さんの会社でも「あー、わかるわかるw(´・ω・`)」って感じで共感を呼んでるからなんじゃないかなぁと思いました!!!
かくいう私もその一人で、私は「開発」も「運用」もどちらも経験したことがあるので、どちらの意見もわかりすぎて没入感が半端なかったです(´・ω・`)w
でも、こーやって本作を通して両対立構造の主張するところを客観的に見てみると、「おおよそどちらの側に立っても間違ったことを言っていないんじゃないかなぁ(´・ω・`)」ってことが分かってきます(´・ω・`)
どちらも、自分の業務をきちんと遂行するために張ってる予防線的なものがあって、それがきちんと両者のいー感じの落としどころに落ちてないから、開発は運用のことを悪く言ったり、運用は開発のことを悪く言ったりするんだと思うんですよねぇ・・・(´・ω・`)
私もそれを見るたびに、本作の主人公同様「おんなじ会社に勤めてるんだからもっと仲良くすればいーのになぁ(´・ω・`)」と思う反面、いざ自分が開発して運用へ引き継ぐ際には、本作の立華ちゃん(構築部隊)のよーな思いを抱きますし、いざ運用業務をやってる時に、開発から引継ぎを受けるときは本作の梢ちゃん(運用部隊)のよーな思いを抱いたりしましたw
この構造は主人公が頑張ったみたいに、物理的に仲良しにさせるとかじゃないもっと構造的な根本的なところに問題があるよぉな気がしています(´・ω・`)
片方しか経験したことがないエンジニアにはきっとこの気持ちはわかりずらく、両方経験したことのあるエンジニアはわかっちゃいるけど解決するのはむずいよなぁ(´・ω・`)って感じを抱いてるんじゃないかなぁ思います。
これに対する答えは中々ないのかもしれませんが、私個人的には「開発は運用を、運用は開発を少しでも想いやって業務をする」っていうのが大事なんだと思います✨
だって、システムは「作って終わり」じゃないですし、「作ってから運用し続けるまで一気通貫でシステムの提供」になりますからね(●´ω`●)✨
開発はシステムのほぼ全てを知り尽くしているわけですから、運用した時のことも考えつつ運用部隊とコミュニケーションをとりながら開発を進めたり、運用は開発よりエンドユーザに近いところにいるので、その声等も聞きつつ、開発段階から運用の観点で開発とコミュニケーションとったりするのが、相互の引継ぎやリリース後も仲良くなれるお仕事のあり方なんじゃないかなぁと思ったり思わなかったりする今日この頃です(*´▽`*)✨w
※いわゆる少し前に流行った「DevOps」って感じの概念に近いかもしれません。
ちなみに本作では「開発と運用の対立構造がテーマ」 っぽいですが、その他に「営業と開発」や「管理職とエンジニア」等も、まぁ小説1巻分位には思うところがありそーなテーマなので、3巻以降はまだ未読ですが、そのあたりも小説化されてたら結構面白い(現実の当事者になるとあんまし面白くないですがw)なぁと思いました☆彡
ということで、前作同様とっても面白かったし、エンジニアの方はもちろん非エンジニアの方が読んでも面白いと思いますのでご興味のある方はものは試しに読んでみてはいかがでしょーか(●´ω`●)✨
でゎでゎ☆彡