皆さんは、何者かになりたいと思ったことはあるだろうか。
人は奇跡の産物として偶然に生を授かり、本能のままに自我のない幼少期を生き、自我が芽生えた後に、目に見えない社会や世間という名のレールという強制力に沿って行動し、時には自分の意志としてそれに反抗し、だけれどもやはりそのレールから外れるのは少し怖くて、また9割方の人間が通るであろうレールに自らの意思で戻り、現在もその真っただ中だったりする。
そんな、「何者かになりたいが、何者にもなれない状況」になってはいないだろうか。
人と同じは嫌だ。
私には個性がある。
私の人生は私が主人公だ。
誰にも文句は言わせない。
だってそれが私の人生だから。
誰もが一度はそんなことを想い、子どもの頃には大いに何らかの夢を抱く。
その反面、人と違うことは嫌だ。
皆と同じ感じが良い。変わってると思われるのは嫌だ。人に嫌われたくない。
といい、他者との均質性に回帰する。
また、この夢はもう私には実現できそうもない。
お金がないから。
時間がないから。
知識/技術がないから。
等と、一つ一つ子どもの頃に抱いた「夢」という可能性を自身で勝手に諦めていく。
そう勝手に。
まさに「自分勝手」だ。
そんな「自分は世界の主人公である」という全能感に満たされながら、「自分はこの世界で何物でもない存在である」という、決して肯定したくない自己否定という自己矛盾。
そのような感情を抱えている方は少なくないだろう。
私もそんな感情を抱いていた主人公の一人であった。
そんな自己矛盾を振り払うように、必死に思考し、錯誤し、あがき、もがいた。
そこで行きついた先が「ルービックキューブ」というおもちゃだったわけだ。
気が付いたら私はルービックキューブを完成させて、謎の全能感に満たされ、この世界の主人公に返り咲いていた。
「よくぞ完成させてくれた」と私を褒めたたえんばかりに見える、綺麗に全面揃った、あまりにも美しい並びのルービックキューブが、そこにはあった。
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・・・(´・ω・`)
ちょっと「エッセイ」みたいなのを書いてみたかったのです(´・∀・`)w
でゎでゎ♪