おはこんばんちは!!!
ゆるふわSEの「ゆるちょここ」です♪
今日も今日とて、いつもの如く「綿矢りさ」さんの小説を読んでいくぅ(/・ω・)/☆彡
ということで、チャイルドモデルから国民的アイドルへとブレイクしたある少女の光と闇を垣間見れる「夢を与える」という小説を読んでみましたぁ♪
305ページもある著者にしては珍しい長編小説でしたが、意外とするっと読めてとっても面白かったので、その感想とともに簡単にご紹介していーくよ☆彡
内容紹介☆彡
※amazon様より
幼い頃からチャイルドモデルをしていた美しく健やかな少女・夕子。
中学入学と同時に大手芸能事務所に入った夕子は、母親の念願どおり、ついにブレイクする。
連ドラ、CM、CDデビュー…急速に人気が高まるなか、夕子は深夜番組で観た無名のダンサーに恋をする。
だがそれは、悲劇の始まりだった。
夕子の栄光と失墜の果てを描く、芥川賞受賞第一作。
感想♪
物心がつかないうちに、親の意向でチャイルドモデルとしてCMなどに出演しながら、どんどんと売れっ子になっていく夕子という名の少女。
気が付けば誰もが知る超有名芸能人としての地位を確立し、それに伴い目まぐるしいほどの忙しさに、徐々に身も心も蝕まれ、そして壊れていきながら、人気絶頂のさなかとあるスキャンダルによりいともたやすく失墜してしまうという、綿矢りささんにしては珍しいバッドエンドを思わせる物語・・・(´・ω・`)
本人は小さいころから一生懸命、真面目に目の前のお仕事に純粋に向き合って頑張っているのだが、徐々にパズルのピースが合わなくなり、狂ってくる歯車な感じは、一体誰を責めればいいのかわからないほどのなんとも言えない感情を抱かされました(´・ω・`)
実際に、現実にいる子役からずーっと芸能界にいるような超売れっ子アイドルの方達の中にもきっと、本作と同じよぉな感じの人はいるだろうし、「普通の女の子になります☆(ゝω・)vキャピ」って言って、引退していくのもなんだか納得感あるなぁって思いましたw
世の中のほとんどの人は普通の人たちで、そんな普通の人たちは芸能人やアイドル等を特別な存在という目で見て、羨ましく思ったりするかもですが、、、
そんな特別な人たちである芸能人やアイドルもまた、普通の無名の人達を羨ましく思うんだろーなぁってのが凄く感じれました(´・ω・`)
まぁこれってどちらもないものねだりなので、自分の今いるステージでいかに幸せを感じれるように行動したり、心の持ちようを持つかってのが重要なんじゃないかなぁと個人的には思ったりします☆彡
本作では、主人公がチャイルドモデルからブレイクしていくまでを、様々な関係者を含め、リアルに描かれているので、普段は目にしない芸能関係の職業の人のお仕事の感じや私生活や思考を垣間見れましたので、そのあたりは私自身普段は全然関わりのない職種なので、見ていて面白かったですw
ちなみに、一番印象に残ったフレーズは、、、
「夢を与える人間は夢を見てはいけない」
という、なかなかなネガティブフレーズ・・・(´・ω・`)
芸能人は夢を与える職業。
インタビューの質問に答える時も、自分が思う答えを答えるのではなくて、相手が求める自分という存在ならどう答えるかっていうのを意識して、夢を与えるような回答をしなければいけない。。。
実際商業的には、そー言った読者や視聴者の求める「アイドル像」としての発言や行動が良ーんでしょーが、そうすることで、自身が真に思うこととは違う、偽りの自分を永遠と演じなければいけないのは結構メンタル的にきついんじゃないかなぁって思いました(´・ω・`)
まぁ「それがお仕事やん」って言われたらそれでおしまいなわけですが、こーいった職業は結構向き不向きあるなぁと。
ちなみに本作は、綿矢りささんの真骨頂である、巧みな人間の心理描写や比喩表現、ラストのどんでん返し的な展開が超凄い!!!
ってわけではないのですが、まーったり読む分には良い作品だなぁと思いました☆彡
※褒めてますよw
ということで、今回は「夢を与える」を読破!!!
綿矢りささんの作品はあたりばかりの面白さなので、本作もおすすめだぞ(/・ω・)/☆彡
おまけ♪
綿矢りささんの他作品や、色んな小説を読んでみた系のレビュー記事を書いてるので、興味のある方は是非ご覧あれ♪
でゎでゎ☆彡