ゆるふわSEの日常♪

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病めるときも健やかなるときも推しを推す「推し、燃ゆ」を読んだ感想!~生きずらさを抱える全ての人へ~

おはこんばんちは!!!

ゆるふわSEの「ゆるちょここ」です♪

 

皆さん、「芥川賞」って知っていますか???

有名な賞なので名前は聞いたことある方が多いかと思いますが、改めて芥川賞ってなーにー?!(´・ω・`)

ってグーグル先生に教えてもらうと、、、

芥川龍之介賞、通称芥川賞は、純文学の新人に与えられる文学賞である。
文藝春秋社内の日本文学振興会によって選考が行われ、賞が授与される。

って感じらしーです!

ほほー(´・∀・`)!

純文学の新人賞だったんですね!!!

知らなかったーwww

という感じの私ですが、芥川賞を史上最年少で受賞した作家さんである綿矢りささんの描く小説が好きで、一時期読みまくってたことがあります。

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で、今回は2020年下半期に史上3番目である21歳8か月という若さで芥川賞を受賞した宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」が話題になってましたのでジャケ買いして読んでみましたぁ♪

アイドルを推している方も多いかと思いますが、本書は主人公がアイドルグループを推すことを生きがいとしている女子高生だけに、同じよぉな境遇のアイドル好き女子高生さんが見たら分かりみが深くてエモすぎてヤバく、ぴえん超えてぱおん(´・ω・`)な気持ちになること間違いなしな作品かなぁと思いました!!!(謎の文字強調w)

とっても面白かったので、その感想とともに簡単にご紹介していーくよ☆彡

 

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オフィシャルプロモーションビデオ♪

むっちゃお洒落で読みたくなる感のあるPVですなー(´・∀・`)w

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作者スペシャルインタビュー♪

作品誕生の裏側が聞けるのは嬉しい限りですっ(´・∀・`)v

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内容紹介♪

※出版者様サイトより

逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。

アイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐあかり。

ある日突然、推しが炎上し――。

デビュー作『かか』が第33回三島賞受賞。

21歳、圧巻の第二作。

 

著者紹介♪

※Amazon様より

1999年静岡県生まれ、神奈川県育ち。現在大学生、21歳。

2019年、『かか』で第56回文藝賞、史上最年少で第33回三島由紀夫賞を受賞。

2021年、『推し、燃ゆ』で第164回芥川賞を受賞。

 

感想♪

芥川賞受賞作品。

まじまじと受賞作だと意識して本を読むことってほとんどないですが、「色んな作品の中でこの作品が最高峰の賞を受賞したのかー(´・∀・`)」と思いながら読み進めるとなんだかエモいなぁと思いました♪

ほほー、こういう感じの本が芥川賞受賞なのね的なw

特に作者さんはまだ現役女子大生さんで、作者さん自身が長年推し続けている推しがいるそーで、その感受性豊かな若くて鋭い感性と、それを当意即妙に文章に綴っている感じがしゅばらしーなぁと思いました!!!

「この年齢でこの作品を書いたのかー(´・∀・`)」と思うとぐっとくるものがあるし、でも、ある意味この年齢だからこそ書けた作品なのかなーって気もします☆彡

超ざっくりとしたストーリーの流れとしては、、、

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推しを推すのが生きがいだけど、その他の女子高生らしーことはじぇんじぇんうまくできない。

けど、推しを推せてるからわたしはなんとか不器用ながらも生きていけるよぉな気がする。

でも、普通という日常のレールはそんなわたしが推しを推すためだけに生きる人生をなかなか認めてくれなくて、なんだかとっても息苦しい。。。(´・ω・`)

だけど、それがわたしの生き方なんだよなー(´_ゝ`)(みつお感)

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というホントにこんな感じのざっくりとしたストーリーなのですが、その随所に推しを少しでも推したことがある人にしかわからないエモい文章が満載ってとこがいーとこなんだよなーって思いましたw

以下、エモいなぁって思ったとこを列挙しときます!

・触れられない地上より触れ合える地下

・病めるときも健やかなるときも推しを推す

・推しを推すときだけあたしは重さから逃れられる

・CDやDVDや写真集は保存用と鑑賞用と貸し出し用に常に3つ買う。

・あたしのスタンスは作品も人もまるごと解釈し続けることだった。推しの見る世界が見たかった。

・存在が好き

・推しを推すことがあたしの生活の中心で絶対で、それだけは何をおいても明確だった。中心っていうか背骨かな。

・今日も地球は丸いし仕事は終わんないし推しは尊い

・あたしは推しの存在を愛でること自体が幸せなわけで、それはそれで成立するんだからとやかく言わないでほしい。

・父:働かない人は生きていけないんだよ。野生動物と同じで、餌をとらなきゃ死ぬんだから。

・主人公:なら、死ぬ。 

・推しを推さないあたしはあたしじゃなかった。推しのいない人生は余生だった。

・推しは人になった。

 

私自身は小説の主人公ではないので、完全には主人公の気持ちは理解できないものの、私もところどころ共感できるとこはあって「うん、うん、わかるわかるー(´・∀・`)!」って感じで読んでましたw 

主人公が推しを推す姿は、一見「普通の人」から見たら「変」に見えちゃうかもですが、個人的には「何か一つのことに没頭したり熱中したりするっていうのはとっても素晴らしいし、むしろ尊い」事だし、なんなら何も没頭したり熱中できることがない人と比べたら、むしろすっごく輝いて見えるし、それが毎日の活力になって「本人がそれで幸せを感じるんであれば超いーじゃん!」って思ったりします!

なんなら社会に出てしまえば、そーやって何か一つのことに没頭/熱中して突出した人が実績を出して、評価されちゃったりするケースは多いです。

が!!!

本作の主人公は、女子高生なので、きちんと「女子高生なりに」、学校で「普通に」勉強したり、毎日「普通に」生活したりすることが「学校の先生」や「家族」等の大人達から悲しいかな求められちゃいます・・・(´・ω・`)

まぁ当たり前と言えば当たり前なんですが。。。

主人公は「推しを推せていれば毎日超幸せ☆(ゝω・)vキャピw」って感じなんだけど、「日常」というものはそんなのはお構いなしに、主人公に対して「普通」への軌道修正を求めてきます。

そんな周りからの力学もあって、主人公は主人公なりに「普通」になろうと頑張るものの、うまく「普通」になれなく、周りからは「なんで普通ができないの?」、「普通にxxしなよ」と、もちろん本人のことを思って助言したりするのですが、そんな事を言われるのも主人公にとってそれはそれは辛くって辛くって。

頑張ってもできない人に追い打ちをかけるよぉに頑張れっていうのは、なんだか多少しょーがない部分はあるにしても残酷だなーって思っちゃいました。

こういうのって多分「他人」はなんとも思わないことが多いです。

だって「他人」だから。

だけど、親族や親しい友達程、自分の為を思ってこういった本人にとっては残酷とも思える力学を働かせてくるので、言う方も、言われる方もちょっぴり嫌な気持ちになっちゃいそうですが、近しい人から言われるだけあって本人は結構「きっつー(´・ω・`)」な感じだったりするんですよねー。

私も、あまり「普通」という言葉はできるだけ使わないよぉに心がけているのですが、、、

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「普通ってなんだろー?!(´・ω・`)」

って考えさせられちゃいますw

 

世の中本作の主人公みたいに袋小路に迷い込んじゃった人ってどのくらいいるんだろーなー?!

この主人公ってなにも悪いことしてなくて、好きを追いかけているだけなんだけどなー。

主人公一家には悪者は別に誰もいない気がするのに、なんだか今にも崩壊しそうなところを必死につなぎとめて、家族全体を「理想」という名の「普通」に軌道修正しようとしているよぉに見えるのが読んでいてエモいなぁって思いました!

 

海外に単身赴任中のお父さんが一時帰国した際に、高校を退学して進学も就職もろくにしていない(うまくできなくて)でまともに生活もできていない主人公に対して優しい感じで言った下記言葉。

・父:働かない人は生きていけないんだよ。野生動物と同じで、餌をとらなきゃ死ぬんだから。

・主人公:なら、死ぬ。 

この2人のやり取りは、子どもも大人も経験した私はなんとなくどちらの気持ちも分かる気がして複雑な感情を抱きました。

父は一時帰国という短い時間で、この問題に決着をつけなければいけない(娘の将来の方向性をある程度良い方向(普通)に導く)から、娘を極力傷つけないよぉに、優しく諭すよぉに、普通(進学or就職)の方向性に持っていこうと決断を迫る。

だけど主人公は、そんな父に対して、自分なりに嫌々ながらもそんな周りの力学に応えよぉとするけどうまくいっていない現状でそれを言われても「まじきっつー(´・ω・`)」なんだけど。。。。

「自分でもどーすればいーかわかんないほどなのにこれ以上どうしろっていうの?!」

的な気持ちで、「なら、死ぬ」と、わがままっぽいことを言ったりするのですが、その主人公の気持ちもなんとなくわかって、なんだかこちらの胸がきゅーっと締め付けられるよぉなエモさを感じました!

まさに主人公の「誰にもわかってもらえない。」って気持ちを体現した言葉ですよね!

 

今でこそ、ある程度「普通じゃない」ことが「個性」として認められるよぉになってきましたが、日本の現代の教育や一般常識的な「普通こうでしょ?!」っていうのはまだまだ結構残っているよぉな気がしていて、以前「天才を殺す凡人」という本を読んだ感想を公開しましたが、、、

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ある意味主人公は「天才」だと思うんですけどねーw

「推しを推すことにかけての天才」

だけど、そんな天才に「学校の先生」や「家族」等の近しい人は「普通」の力学を働かせてきて、その普通に乗れずに主人公は辛く潰れていく。。。

「きっつー(´・ω・`)」ですよね。

これはある意味「凡人が天才を殺しにかかっている一例」なのかもなーと思いました!

 

例えばもし、この主人公の没頭/熱中できるものが「勉強」だったとすれば、普通よりも良い成績が取れ、普通よりも偏差値の高い大学に進学し、普通よりも収入の高い会社に就職できたかもしれません。

例えばもし、この主人公の没頭/熱中できるものが「スポーツ」だったとすれば、全国大会とかで良い成績を出し、スポーツ推薦でそのスポーツの強い大学に進学し、好きなスポーツをやりながらご飯が食べれちゃうかもしれません。

だけど、主人公の天才的な「推しを推す」という能力だけでは、うまくご飯を食べることはできないので、普通のレールに軌道修正する力学が周りに働いちゃう感じなんですねきっと。

 

これが推しを推すというのをYoutubeでうまく公開して(実際に主人公はブログはやっていましたが)Youtuberとしてご飯が食べれるくらいまで稼げていたら周りの反応も少しは変わってきていたかもしれません。

よぉは、これだけ文明や技術が発達している現代の日本でも、お父さんの言っているよぉにまだまだ人は「衣・食・住」を満たすため、そして「それ以外の欲求」を満たすためには、「お金を稼がなきゃ生きていけない」ってのが残酷な現実として横たわっているって感じですね(´・ω・`)

 

まぁ、これも当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが、そー言っちゃうと「普通のレールの強制力」みたいに思考停止しちゃったりしちゃうので注意が必要です!

熱中/没頭できることでそれをうまくマネタイズできれば、よくいう「好きを仕事に」って感じで、そのまま好きな事が出来ちゃうかもしれないんですけどねー。

もしくは、ベーシックインカムのよぉな制度ができれば最低限の生活は保証されるので好きな事だけできる可能性は高いですが、まだまだ実現はしなさそーですしね(´・ω・`)

で、自分でうまくできない苦手なことがあるのであれば、お金があればある程度は外注でアウトソースできるし(家事ができないんであれば家事代行とかもあるし)、好きな事以外はやらないって選択肢もとれちゃったりするんですけどねー。

 

いわゆる受験勉強を頑張って、大学に進学して、企業に就職するのが一般的な普通のルートだとすると、一度そこから外れてしまったら悲しいかな中々普通と言われるレールに戻るのは難しかったりします。(新卒でしか入れない企業とかもあったり。)

なので、今の世の中「普通」に就職しなくても「Youtuber」みたいにお金を稼いで自活することができる人「も」いたりしますが、まだまだ好きだけで食べていける人は非常に少ないと思いますので、本書を読んだ学生さんはもしかしたら自分の将来についてなんだかちょっぴりネガティブな気持ちになっちゃうかもしれませんが、周りの話も参考として聞きつつ、自分の頭で色々考え、自分で決めた自分の人生を歩んでいくと良ーんじゃないかなぁと思いました☆彡

大事になのは「自分の意志で決める」ってことだと思います!

自分の人生。誰も責任はとってくれませんからね!

 

ということで、長めの感想になっちゃいましたが、、、

本作品は単純に「推していた推しが燃える」だけの話ではなく、生きるとはどういうことか、どういう生き方があるのかを読者に問いかける作品でした!

学生さんはもちろん、大人が読んでも色々と考えさせられるエモい作品でしたので、興味のある方は是非ご覧あれ♪

  

参考♪

色んな小説を読んでみた系のレビュー記事を書いてるので、興味のある方は是非ご覧あれ♪

www.yurufuwase.com

 

 

でゎでゎ☆彡